点数計算が難しく見える理由
麻雀の点数は、符と翻という2つの数字から決まります。この時点で「符とは何か」でつまずく人が大半です。さらに、符には細かい加算ルールがいくつもあり、それを全部覚えてから点数表に進もうとすると、まず間違いなく挫折します。
順番が逆なのが原因です。実戦で使う点数は偏っていて、よく出る組み合わせを先に丸暗記したほうが早いのです。符の計算方法は、その後で理解しても遅くありません。
この記事では、覚える順番を3段階に分けます。段階1だけでも対局は成立し、段階2まで進めば実戦で困ることはほぼなくなります。
段階1:満貫以上を覚える
最初に覚えるのは、符を一切使わない範囲です。翻数が5翻以上になると符は関係なくなり、点数が固定されます。
| 名称 | 翻数 | 子のロン | 親のロン |
|---|---|---|---|
| 満貫 | 5翻 | 8000 | 12000 |
| 跳満 | 6〜7翻 | 12000 | 18000 |
| 倍満 | 8〜10翻 | 16000 | 24000 |
| 三倍満 | 11〜12翻 | 24000 | 36000 |
| 役満 | 13翻 | 32000 | 48000 |
数字の並びを見ると、子は8000から4000ずつ増え、親はその1.5倍になっています。この規則を押さえておけば、表を丸暗記しなくても導けます。
ツモの場合は、支払いが分かれます。
| 名称 | 子のツモ(子/親) | 親のツモ(各子から) |
|---|---|---|
| 満貫 | 2000/4000 | 4000オール |
| 跳満 | 3000/6000 | 6000オール |
| 倍満 | 4000/8000 | 8000オール |
| 三倍満 | 6000/12000 | 12000オール |
| 役満 | 8000/16000 | 16000オール |
子のツモは「他の子2人から少ないほう、親から多いほう」を受け取ります。合計するとロンの点数と同じになる、と覚えると確認が楽です。
段階2:頻出する符と翻の組み合わせを覚える
ここが実戦で最も使う範囲です。4翻以下では符が関係しますが、実際に出てくる符は30符と40符に集中しています。まずこの2つだけ覚えてください。
| 符\翻 | 1翻 | 2翻 | 3翻 | 4翻 |
|---|---|---|---|---|
| 30符(子) | 1000 | 2000 | 3900 | 7700 |
| 40符(子) | 1300 | 2600 | 5200 | 満貫 8000 |
| 30符(親) | 1500 | 2900 | 5800 | 11600 |
| 40符(親) | 2000 | 3900 | 7700 | 満貫 12000 |
この表には規則があります。翻が1つ増えるごとに点数はおよそ2倍になります。30符の子なら1000→2000→3900(4000の端数処理)→7700という具合です。2倍になっていくと覚えておけば、1翻の点数さえ分かれば残りは導けます。
もう一つ覚えておきたいのが25符です。七対子であがったときは符が25符で固定されます。
| 25符 | 2翻 | 3翻 | 4翻 |
|---|---|---|---|
| 子 | 1600 | 3200 | 6400 |
| 親 | 2400 | 4800 | 9600 |
七対子は2翻の役なので、単独なら子1600、リーチが付いて3翻なら3200、と考えると使いやすくなります。
ツモの場合の頻出パターンも挙げておきます。
- 子の30符3翻ツモ(リーチ・ツモ・ドラ1など) — 1000/2000(合計4000)
- 子の30符4翻ツモ — 2000/3900(合計7900)
- 子の40符3翻ツモ — 1300/2600(合計5200)
- 親の30符3翻ツモ — 2000オール(合計6000)
段階3:符の数え方を理解する
ここまで来てから符の仕組みに進むと、すんなり入ります。符は次の合計です。
| 項目 | 符 |
|---|---|
| 副底(基本点) | 20符(あがれば必ず付く) |
| 門前ロン | 10符 |
| ツモ | 2符 |
| 明刻(中張牌/么九牌) | 2符/4符 |
| 暗刻(中張牌/么九牌) | 4符/8符 |
| 明槓(中張牌/么九牌) | 8符/16符 |
| 暗槓(中張牌/么九牌) | 16符/32符 |
| 待ちの形(辺張・嵌張・単騎) | 2符 |
| 雀頭が役牌 | 2符 |
合計を10符単位で切り上げたものが、その手の符になります。中張牌は2から8の数牌、么九牌は1・9と字牌です。順子には符が付きません。
実際に数えてみます。門前でロンあがり、暗刻が1つ(五萬3枚)、待ちは両面、雀頭は数牌の場合。
副底20符 + 門前ロン10符 + 中張牌の暗刻4符 = 34符。10符単位に切り上げて40符です。
この例のように、門前ロンで刻子が1つあると40符になることが多く、だから40符が頻出するわけです。逆に、順子だけで刻子がない門前ロンは20+10=30符になります。
覚えておくべき例外
- 平和ツモは20符固定 — 平和は符が付かない形なので、ツモの2符も加えず20符として扱います
- 七対子は25符固定 — 対子だけの形なので、通常の符計算は行いません
- 鳴いて符が付かない形は30符 — 20符のままにはせず、30符として計算します
覚えるための練習方法
点数計算は、表を眺めても身につきません。実際に数える回数がすべてです。次の順で練習してください。
- 段階1の表を書き出す — 満貫以上の8つの数字を、見ないで書けるようにします。5分で終わります
- 30符の列だけ覚える — 子の1000/2000/3900/7700。この4つが最頻出です
- あがるたびに自分で計算する — アプリが自動計算してくれる場合でも、表示される前に自分で答えを出してから確認します
- 符を数えるのは最後 — 段階1と2が定着してから取り組んでください
3番目が最も効果があります。自動計算に頼っていると、いつまでも覚えられません。答え合わせができる環境で、先に自分で出す習慣をつけてください。
答え合わせができる環境で練習する
点数計算の練習には、実際にあがって答えを確認できる環境が要ります。RakuYadeで公開しているまーじゃんしよかでは、CPU対局であがったときに点数が表示されるので、自分で計算してから確認する練習ができます。全12章の段階学習と用語クイズもあるので、符や翻の用語が曖昧なところから始められます。
まとめ
点数計算は、符の仕組みから入ると挫折します。まず満貫以上の固定点数、次に30符と40符の頻出パターン、最後に符の数え方、という順番で進めてください。
段階1と2で覚える数字は、実質20個程度です。この範囲で実戦のほとんどをカバーできるので、符の理解が追いつかなくても対局に支障はありません。
なお、満貫の扱いや符の細部(連風牌の雀頭を2符とするか4符とするかなど)は、遊ぶ場のルールによって差があります。この記事は一般的な扱いをもとにしているので、細かい点は対局前に確認してください。